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デイヴィッド・G・ラヌー


David G. Lanoue

一九八〇年代半ばから、私は一茶の俳句を英訳しつづけており、この俳人についての研究書も二冊(『一茶:一杯の茶の詩 Issa: Cup-of-Tea Poems 』 (1991)、『浄土の俳句 :僧侶一茶の芸術 Pure Land Haiku: The Art of Priest Issa』(2004))出版してきました。『ハイク・ガイ』(2000)で私が目指したのは、広い読者層に届くようなものにして、俳句というひと息の芸術と、芭蕉、蕪村、一茶や子規といったその道の名匠たちに対する私の畏敬の念を、英語読者たちと分かち合うことでした。作品のなかでは馬鹿げたこともたくさん起こりますが、すべては俳句とその伝統への深い敬愛をもって書かれたものです。日本語訳を担当し、俳句の生まれた国に暮らす読者たちと作品を共有することを助けてくれた湊圭史氏に感謝します。

『ハイク・ガイ』に描かれた「むかしむかしのニッポン」は、現実の歴史上の日本ではなく、私が気ままにつむいだファンタジーのニッポンです。一部は事実に基づいていますが、大部分はまったくの空想力の産物です。日本が誇る俳句マスター小林一茶を、英語版では「一杯の茶 Cup-of-Tea」(日本語版では片仮名で「イッサ」)と呼ぶことにしました。このキャラクターは一茶を基にしていますが、かなりの部分がフィクションとして作りあげられたものです。この違いによって、読者に、『ハイク・ガイ』の世界は本当の江戸時代の日本なのではなく、それに表面上だけよく似た(何だって起こりうる)平行世界だということを、何とか示そうと試みたわけです。

デイヴィッド・G・ラヌー
ニューオーリンズ


デイヴィッド・G・ラヌー